「神さまを父とする」  05.07.31
               ローマ 8:14〜16

 イエスさまは、神さまに「父よ」と呼びかけてよいことを教えて
くださいました。普段から「天の父なる神よ…」と祈っていますから、
このことは当然のことのように考えているかもしれません。
 しかし、本当はとても不思議なことです。

 神さまを父と呼ぶことのできるのは、本当ならば、神さまの御子で
あるイエスさまだけです。イエスさまが神さまを父と呼ぶことは
ふさわしいことです。
 しかし、人間は神さまと父と子の関係にはありません。
 神さまを父と呼ぶ資格などありません。聖なる神さまと、罪を抱える
人間です。創造主なる神と被造物なる人間との間には、大きく埋めようの
ない違いがあります。

 ところが、イエスさまは神さまのことを、「あなたがたの天の父は…」と
おっしゃるのです。私たちが神さまに向かって「天の父よ」と祈って
良いとおっしゃるのです。イエスさまは、神さまを父と呼ぶにふさわしく
ない人間の罪や汚れを見ておられないのではありません。
 それを知りながら、「父よ」と呼びかけてよいとおっしゃいます。

 どうしてそんなことが可能となるのでしょうか。私たちひとりではそれは
不可能です。しかし、神の御子のイエスさまが一緒におられるときには
許されます。つまり「父よ」と呼びかけることを教えてくださったのは、
イエスさまが一緒にいてくださるという約束が伴っているのです。

 「私があなたと一心同体となって、あなたの祈りを私も一緒にする。
わたしと一緒なのだから、あなたも神さまに父よと呼びかけてよい。」

 私たちは、聖霊に導かれながら、イエスさまと一緒に「父よ」と
呼びかける奇跡の中で生かされています。


 「父よ」というのは「アッバ」という言葉です。
 「アバババ」という赤ちゃんの発する音からできた言葉です。
 これは、赤ちゃんのように親しみと信頼をもって呼びかけたら
良いということです。
 同時に、神さまに対しては、何もできなくてもよい、赤ちゃんの
ようで良い、ということでもあります。